AF324ふるさと探究講座(専門) 第3回 を開催しました。
- 日 時 令和2年11月21日(土) 14:00〜16:00
- 場 所 県民カレッジ富山地区センター 学習室
- テーマ 江戸期、異国で暮らした越中漂民 -膨大な情報、幕府を驚かす-
- 講 師 コラムニスト 辻沢 賢信 氏
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新聞に「越中エル・ドラド」を断続的に連載しています。第1回「越中七金山」では、「越中はエル・ドラド(黄金郷)だ」と書きました。その後、富山の素晴らしい人々を紹介してきています。
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幕末、維新のヒーローは多いが、なぜ富山にはヒーローがいないのか。加賀藩の影響があったのだろうと思います。
足摺岬にジョン万次郎の大きな銅像が建っています。残念ながら、次郎吉は全国区になっていません。しかし、調べていくうちに、長者丸の次郎吉はジョン万次郎の比ではないと思いました。
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蕃談や時規物語には、異国の様子が中心に書かれています。次郎吉たちが耳で覚えてきた1459単語が記録されていますし、パナマ運河の建設計画の記述もあります。こうした情報が、日本の進路を決定づけたのだと思います。一方、ハワイの史料には、漂民たちの現地での暮らしや素顔が書かれています。苦境にあっても誇りを失わず、誠実さと勤勉さ、進取の精神で満ちあふれています。
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受講者の皆様からは、
「様々な歴史上の人物とのつながりがおもしろかったです。」
「ジョン万次郎以前に、このような事実があったとは。偉大な越中人と言いたい。」
「富山の偉人歴史として、もっと県民に周知すべきだと思います。」
などの感想をいただきました。
今回で、AF324ふるさと探究講座(専門)は終了しました。
講義後、奥井副所長より代表の方に修了証をお渡ししました。皆様のおかげで、予定どおり講座を実施できました。ありがとうございました。